LPレコードの時から音楽が好きだった、バンドも組んでいた、だからハイレゾというモノを知った時 試してみようと思った…そして じわじわと沼にハマっている.
その過程で出会った「はて?」と、そこから解ったことを幾つか紹介します.

【はて?】ハイレゾ対応の再生機器は40kHzを超えるスペックと規定されている、でもハイレゾ音源FLACデータでは96kHzなどが一般的である. 40kHzでは再生能力が足りないのでは?
→最も誤解されるのは、”kHz”を同じ意味にとってしまうこと、実際には再生機器の40kHzは再生周波数であり音の高低を意味し、音源データの96kHzはサンプリング周波数でありデジタル化の記録間隔を意味します. ここで、サンプル周波数96kHz音源をプレイヤー/DACで「アナログ音」に変換すると上限48kHz(96の半分:参考→ナイキスト周波数)のサウンドとなります. つまり これがハイレゾ再生機器の条件が40kHz(≒48)以上となっている理由である.
※サンプリング周波数96kHzを音声データに変換 = 48kHz ≒ 40kHz(再生周波数)

サンプリング周波数192kHzという音源もあるのでコレを再現できる機器は再生周波数96kHzが必要ということになる、ただ、この話には多くの技術ワード:解像度/倍音/可聴域…が登場する議論になっているが、結局 40kHzの再生能力があれば一般的には足りるということになっている. (でも~100kHzのスピーカーやヘッドホンも存在し それを求める人達も居る)
また、本質的にはハイレゾ対応機器とは「高い解像度の音/高い品質の音」を目指すモノなので、単に高周波(40kHz)が出せればいいわけでは無く、いい音楽を鳴らしたいのである. なので40kHz上限を満たさなくてもハイレゾ音源を素晴らしく再現する機器は存在する.
ここで…人間の可聴域の上限は20kHzじゃないか!聞こえない超音波になんの意味がある?という話に対しては、再生周波数の音の高低だけじゃ無くて ハイレゾが再現する解像度(細かい音や息づかい)とか倍音(音の正数倍で発生する高周波で音色が変わる)などの観点から「ハイレゾで確かに気持ちの良い音楽を感じる(必ずしも”聴こえる”ではない部分も含めて)」という事実があります.

また、なぜCDの規格がサンプリング周波数44.1kHzなのか?という話は、その当時のデジタル処理能力もあるが 基本は人間の可聴域が20kHz未満であることが大きな理由とされている. (20kHzの音を再現するにはサンプリング周波数は2倍の40kHzが必要、そこに技術的理由と余裕分を足して44.1kHz、その当時はそれで十分とされた)
しかし、アナログ音声をデジタル化するということは、連続する音声波形を「ある時間間隔(サンプリング周波数)」で切り取ることなので その時間間隔分のデータが欠落(未サンプル)することになる.
原音を再現(波形を再現)するにはサンプリング周波数を上げてゆくしかない、これがハイレゾが登場した理由でもある.

【はて?】リケーブルという話がよく出てくるが、ケーブルを換えると音は変わるのか? さらに そのケーブルはバランス接続というモノがいいのか?
→ちゃんとしたケーブルを選べば音も変わる と言えます. 私の体験でも同じ設定環境のままで チョット良いバランス接続ケーブルに替えたら 音量レベルが明らかに分かるほど上がり左右がハッキリした迫力ある音を感じました.
バランス接続で無くても導線が高品質のケーブルに替えるだけでも変化します.
良い導線素材/シールドされたケーブルに換えると音が変わるというのは音響のプロやバンドマンには知られた事実でもあります.
バランス接続については、オーディオ/映像に関わる方やバンド経験のある方なら、キャノン コネクタ(XLR)というケーブル端子を知っていると思います、この端子には3つ(信号+, 信号-, シールドGND)のピンがありスピーカ/マイクごとに3ピン使って本来の音声信号バランス接続に使われます. ノイズを抑えるプロ品質のケーブルです. ステレオを鳴らす場合だと左右3線の合計6線で繋ぎます.

一方、多くの一般オーディオで使われるピンジャック(ステレオミニジャック)はステレオ左右合わせて3信号(左用+, 右用+, 共通-)となっていてシールド用GND線は省略されてます、また信号のマイナス線も1つの共有線に纏められてます. これはアンバランス接続と呼ばれます. ステレオを鳴らすのに合計3線で繋ぎます(スピーカ入力時点でGNDは左右に分離)これでも音を鳴らすに不都合は無く低品質というわけでもありませんがココでハイレゾ化となってくるとプロ品質を要求したくなる訳でバランス接続にリケーブルするという話が登場します.

ちなみに…イヤホン/ヘッドホンでよく使われるバランス接続ケーブルは、アンプ/DAC側が5ピンになってます. この5ピン目はシールドGND用なのですが実際には使われてません(繋がってない) 、仕様としては両端が電源機器の場合に使う用ですがヘッドホン等は電源持たないので使わないらしい. 補足:このシールドGNDはケーブル導線の外側を巻いてるシールド網に繋がっている製品もあるらしい.

ちょっと変わったケーブルもあります. ソニーが 独立グラウンドケーブル と呼ぶものでヘッドホンMDR-1Aにも付属していたもの. ケーブル製品でもONSOから販売されている onso hpcs_03 というシリーズ、アンプ/DAC側は3極ピンジャックでヘッドホン側は4極のケーブルです. ケーブル内部では共通GNDが2つに分離された4線で流れてヘッドホン側で4極としてヘッドホン入力入力されます. 効果はあるらしい(クロストーク低減=ノイズ低減)

バランス接続なのに3極ピンジャックなの?という疑問はあるが、ステレオミニジャック出力環境で少しでも良い音をということかもしれない.
※対象:ソニーと同じ4極ピンアサインのヘッドホンのみ
https://hisago-denzai.com/products/onso-hpcs_03_dg33s
【はて?】手軽にハイレゾを試したい、イヤホンやヘッドホンなどの対応機器の他に何が必要か?どこまで揃えればいいのか?
→結論からすると、キリがない、どこまでも終わりがない. でも、まずハイレゾ体験を始めるには、音の出口=イヤホン/ヘッドホンのお気に入りを見つけることからでしょう、ハイレゾロゴのある製品を基本に探して ネット情報を漁り可能なら試聴しデザインも自分の好みの製品を見つけます. 人気で新製品が当然良いのですが意外に狙い目なのがレビュー情報も豊富でまだ販売継続されている旧モデル、これは名機である可能性が高い、価格も落ちてるハズ.
次にDAC、ピンキリですが..まず始めるなら実売1万円程度で性能は十分あり長く使えるハズ、後はハイレゾ音源再生アプリ これは探すと色々出てくるし無料版も多い このアプリのグレードアップは後からゆっくり考えるでも良いと思う.
ケーブルとDACは組み合わせに要注意(ピンジャックのサイズとピン数)
バランス接続ケーブルの話はキリがない…ので後からでOK(まずは製品添付品)

